京葉ガスのガス設備
高圧・中圧ガス導管には、耐震性に優れた「溶接接合鋼管」を採用しています。ガス導管の約90%を占める低圧ガス導管については、これまでの大地震で耐震性が証明されている「ポリエチレン管」などの導管を採用しています。また、ガスホルダーやガスの製造設備は耐震性を重視し、大地震にも十分耐えられるように設計されています。
ガスホルダー
ガスの利用が少ない時間にガスを貯蔵し、ガスの利用が多くなる時間にガスを送り出すための設備です。ガスホルダーの球体の部分は高張力鋼を溶接して作られています。大地震にも耐えられるよう杭を支持基盤まで打ち込んだ鉄筋コンクリート基礎の上に支柱と球体を設置しています。
ガバナ(整圧器)
お客さまへ適切な圧力でガスを送るために、ガスの圧力を自動的にコントロールする設備です。京葉ガスの供給区域にはおよそ500カ所あり、その中には地震計も設置されています。大きな揺れを感じると自動的に運転を停止させてガスの供給をしゃ断します。もちろん遠隔での運転停止も可能です。
しゃ断バルブ
緊急時に遠隔しゃ断するための設備です。中圧導管の供給圧力・流量情報を防災供給センターへ送信します。
地震計
地震による建物の被害の程度を推定できるSI値を計測する地震計です。お客さまへ供給するガスの圧力を調整する設備(ガバナ)に設置しています。地震計が大きな揺れを検知するとガバナを自動的に停止させ、ガスの供給をしゃ断します。
ガス受入の多重化と張り巡る
導管網によって安定供給を実現
千葉市にある製造所をはじめ、浦安供給所・沼南供給所・八千代ステーション・船橋ステーションの5つの施設でガスを受け入れ、区域の隅々までガスを安定供給できるようにしています。