山田健司の写真
GENBA
INTERVIEW 09
内管監督士1級・供給管監督士
京葉パイピング株式会社
2012年入社

山田健司

これは、
人と人とで
成り立つ仕事。

CHAPTER 01 人を管理することの重大さを実感

現在の仕事について教えて下さい。

山田

内管工事の監督をしています。主に、道路からガス管を取り出す工事と、戸建て住宅にガス管を引き込む工事を管理しています。実は前職はまったくの別業界で、飲食系の仕事をしていたんですよ。

どうして転職を決めたのですか?

山田

ライフラインを支える仕事は時代を問わず必要とされる仕事。その安定性に惹かれたのと、地域に密着して誰かの役に立てるような仕事に興味を持ったからです。

監督の仕事をする上で、どんなことを心がけていますか?

山田

監督には、現場を工期までに終えるために管理する役割と、現場で働く人たち自身を管理する役割の2つがあると思います。特に前者ばかり考えて、後者がおろそかになっては大変。職人さんは機械ではありませんから、代えが効きません。彼らの体調面にも気を配りながら現場を回すようにしています。

なるほど。体調面まで気に掛けているのですね。

山田

はい。体調が悪かったらいい仕事はできませんし、結局現場に影響が出てきてしまうんです。本当にこの仕事は「人」によって成り立っているのだなと感じます。だからこそ意見のぶつかり合いも起きます。それも「人」が本気で向き合っている証拠なのではないかと思います。

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CHAPTER 02 どこまで信頼して任せ、どこから助けるべきか

監督をやっていて、難しいと感じることはありますか?

山田

「監督」というと現場の人を引っ張るイメージかもしれませんが、監督は裏方ですよ。職人さんが気持ちよく働けるようにサポートするという感覚の方が正しい。その一方で、職人さんをどこまで信頼して任せるべきか、自分はどこでサポートをすべきかのバランスには難しさを感じます。

サポートするときには、どんなことを大切にしていますか?

山田

いつも現場の情報収集をして、職人さんの要望を聞き出すことを大切にしています。やりにくいことがあれば、どうしたらやりやすくなるのかを考え、時には他業者さんとも意見交換をしながら現場を作っていきます。

引っ張っていくのではなく、動いてもらうという考え方なのですね。

山田

そう。自分本位では仕事はうまく行きません。現場の皆が何を目指しているのかを理解し、その目的を果たせるように背中を押したり、道を作ったりすることが、監督にできることではないかと思っています。

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CHAPTER 03 ガスという、目に見えないものを扱う特殊性

この仕事をしていて、やりがいを感じるのはどんな時ですか?

山田

地域に密着した仕事をしたいと思っていたから、自分の仕事が多くの人の暮らしを支えていると思うとうれしいです。ガスがないと、料理もできない、お湯も出てこない。震災の復興に駆けつけた時にも、暮らしに不可欠なものを自分の手で提供していることを実感しましたね。

暮らしに不可欠なものを扱う工事士さんもまた、不可欠ですね。

山田

はい。この仕事をはじめて20年になりますが、ガスという「目に見えなくて、しかも危険を伴う物質」を扱う特殊性を日々実感しています。日常生活には当たり前に溶け込んでいるのに、私たちのような専門業者が扱わなければ危険なものに変化してしまう。自分たちが間に入ることで、日常を成り立たせ、守ることができているのだと考えると大きなやりがいと責任感を感じます。

今後若手と一緒に働くことになったら、どんなことを教えたいですか?

山田

私は、自分が経験したこと以上のことを語ることはできないと考えています。だから、若手にも自分が身につけたこと、得たものをすべて伝えてあげたいですね。でも、特殊な仕事であるからこそ、誰かの真似や教えてもらうばかりでは身につかないので、ぜひ時間をかけて経験を積んで自分のやり方を見つけてほしいです。

最後に若手に向けてメッセージをお願いします。

山田

これは仕事すべてにおいて言えることですが、業界に飛び込むきっかけはどんな小さなことでもいいと思います。お金を稼ぎたいだけでもいい。でもそれを達成するためにはどれくらい頑張る必要があるのかを知ってほしいです。自分で働いて得られるもの、達成できる目標は、学生生活やアルバイトでは得難いもの。働く面白さと喜びをぜひ感じにきてください。

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休日の過ごし方

子どもも大きくなったので、家で映画をみたりしてゆっくり過ごすことが多いですね。最近ハマった映画は「ワイルド・スピード」。妻と一緒に見たときは、大盛り上がりでした。(笑)