技術開発

施工方法・工事材料の開発に取り組んでいます。

トッキレス工法の開発

トッキレス工法の開発

お客さま宅の建て替えなどで、ガスをお届けしているガス管を取り替えることがあります。その場合、写真左のように元の分岐部分が、他の工事で近くを掘る際の障害となったり分岐部分が傷付けられる可能性がありました。そこで、写真右のように突起をなくす「トッキレス工法」を開発しました。

仕様

トッキレス工法は、仮ふたをしてから突起部を切取り、その後、ポリエチレン製のふたを設置します。これらの作業に必要な時間は15分~20分で、専用工具を使用して容易に行うことが出来ます。

作業の流れ

①撤去する分岐材料。

①撤去する分岐材料

②作業中にガスが漏れないよう仮ふたを設置し、分岐している管を切り離す。その後、分岐材料も切取る。

②作業中にガスが漏れないよう仮ふたを設置し、分岐している管を切り離す。その後、分岐材料も切取る。

③切取った後の穴にポリエチレン製のふたを設置し、ガス漏れが無いことを確認して完了。

③切取った後の穴にポリエチレン製のふたを設置し、ガス漏れが無いことを確認して完了。

架空管クランプの開発

架空管クランプの開発

 近年のライフスタイルの多様化により、業務用店舗の24時間営業など、営業時間の長時間化が顕著となっています。このような業務用店舗が入居するビルでのガス工事は、ガスの供給を止めずに工事が可能な、露出管からの活管分岐工法のニーズが多くありました。

 そこで、露出管からの活管分岐に対応可能な架空管クランプを開発しました。この開発は、すでに広く普及している継手を使い、そのパッキンのみを改良することにより埋設管で使われていた継手を露出管へ使用可能としたもので、適用を拡大させながら、コストアップも抑制したものとなっています。

仕様

適用範囲 開発口径
項目 仕様 口径(元管) 口径(取出し管)
圧力 低圧(3.0kPa以下) 40A 25A
ガス種 都市ガス 50A 32A
配管位置 露出部 80A 32A
管種 鋼管(塗覆装は剥離する) 80A 50A
仕様

塩ビ剥離工具の開発

ガス管として使用する鋼管の一つに、塩ビライニング鋼管があります。各種メカニカル継手を使用するために塩ビ被覆を剥がす際、だれでも簡単かつきれいに作業ができる工具を開発しました。本工具は20A・25A・32A・50A・80A寸法の管に対応しています。

工具一式

仕様

小口径用工具は既設管に固定する外側にねじが加工された支持部材、剥離用刃物が付いた部材、ハンドルで構成されています。まず、軸となる支持部材をガス管に固定します。(A・B)続いて軸となる支持部材の外側に切削刃のついた部材を固定します。(C・D)最後にハンドルで切削刃の付いた部材を回転させます。

仕様

大口径用工具は既設管に固定する外側にねじが加工された剥離用刃物が付いた部材、ハンドルで構成されています。内側にねじ状の突起部を設けた2分割構造の工具を塩ビライニング鋼管に挟んで固定します。ハンドルで塩ビライニング鋼管円周上をらせん状に回転し被覆を剥がします。

方法

お客さまに安心して都市ガスをご利用いただくために開発に取り組んでいます。

集合住宅用ガスメーター周りの開発

集合住宅用ガスメーター周りの開発

 近年、集合住宅のパイプシャフト内部スペースの狭小化と他設備配管の錯綜により、ガスメーターの設置スペースが非常に限られてしまうという現状があります。
 そこで、耐震性能を満たしたガスメーターの自立設置方法を開発し、メーターユニットのバリエーションを増やしました。
 よって、ガスメーター設置の自由度を高めるとともに、作業性の向上が図られました。さらには、コストダウンにもつながりました。

仕様

仕様

環境負荷にも配慮した開発に取り組んでいます。

非開削工法

従来、ガス工事を行う際には、道路を掘削して工事を行います。

一般的に、ガス管の入替工事を行う際、ガス管の長さに応じて道路を直接掘削します。このことを開削工法と呼んでいます。
一方、掘削した際に発生する土は産業廃棄物になり、環境負荷に繋がります。そこで、道路の掘削を大幅に削減する非開削工法を開発しています。
ロッド(棒)を用いた従来の非開削工法に対し、本工法は業界で初めてワイヤーを用いた工法であり、工事期間短縮と安全性が向上しました。

仕様

施工範囲

既設管の口径 50A 75A 100A
施工可能長さ 100m

効果

ワイヤーまたはロッドの挿入時間(30m施工時)
ワイヤーを用いた工法 3分(80%削減)
ロッドを用いた従来工法 15分
カッターの引込み時間(30m施工時)
ワイヤーを用いた工法 15分(25%削減)
ロッドを用いた従来工法 20分